ochalog

Ruby と MediaWiki が好きな電子・情報系の学生のブログ。

最近の JavaScript エンジンの最適化がすごい

JavaScript幅優先探索をしたかったので、キューを作らなければならない。JavaScript では配列を使い、push() で追加し shift() で取り出すことでキューを実装できる。しかし、shift() のせいで要素数が増えると遅くなる。そこで、JavaScript queues なんて工夫されたライブラリがあるので、これを使って速く…

といきたいところだったが、使うのをやめた。原因は、そのページのベンチマークテスト。なんと、そのライブラリを使うと普通の配列の操作より遅くなった。

ベンチマークテスト

1要素あたりの結果(だったはず)。環境は Core2 Quad Q9550、メモリ4 GB、Ubuntu 12.04 x64

Firefox

まず Firefox から。

Queue length Queue.js Array
1 3136700 3593400
2 1965500 3548400
4 3015200 3357700
8 4823000 3622500
16 3885900 3503960
32 6278797 3476424
64 4560900 2754900
128 7162700 3558600
256 4691100 3396065
512 7783000 3469118
1024 5558300 3604800
2048 5940300 3644500
4096 6454500 3513817
8192 7294100 3516733
16384 8495200 3413372
32768 9559500 3622700
65536 8480600 3466567
131072 9250000 3624100
262144 7199500 3479700
524288 8069700 3338400
1048576 8869500 3389900

Chrome

次に Chrome

Queue length Queue.js Array
1 3673000 104076
2 5872300 90330
4 7979700 85437
8 8904700 90034
16 9594100 86421
32 10037100 104248
64 9634600 73794
128 8979900 97083
256 8831000 99533
512 8875900 94849
1024 8800800 77334
2048 6755900 115851
4096 6816500 86172
8192 7027300 74266
16384 6897800 106680
32768 7071000 72366
65536 3393195 32613
131072 2858500 192
262144 2872400 98
524288 3048256 76
1048576 3542568 38

Array 圧勝。文字通り桁が違う。最後の方がおかしい。V8 さんマジパネェっす!…なのか?

ところで

iPad 2Safari ではライブラリは意図どおりに配列より高速に動いた。したがって、環境により配列の普通の操作の速度が大幅に異なること、特に最近のデスクトップ用のブラウザではびっくりするくらい最適化されていることが分かった。