第 19 回ポリテックビジョン in 浜松
授業として「第 19 回ポリテックビジョン in 浜松」を見てきた。挨拶で先生が仰られていたけれど、大学に入ってたった 2 年弱でこれだけ研究を進められるというのは、本当に奇跡的なことだと思う。2 年生の先輩方、お疲れさまでした。
いくつか気になったことも。
- 技術的にすごいことをしてきてそれを説明したにもかかわらず、まとめが感想と「コミュニケーション力の向上」になっているグループが多かったのはいかがなものか。特に後者は前半のほぼすべてのグループで見られた。築いてきた独自性がそこで損なわれている印象を受ける。
- 自分が所属している電子情報技術科の発表ではそれがほとんど見られなかった。これは良かったと思う。
- 同じ種類のテーマが 3 連続で発表されるとき、同じ基礎事項の説明をきっちり 3 回されるのはうんざりした。最初のグループで説明して、後のグループは流すくらいで良いのでは。「発表順が事前に分かっているのだから、こういうところで高めてきた『コミュニケーション力』を発揮して連携すべき」と(短大での)同級生である高校の先輩(ややこしい)も言っていた(厳しい!)。
- スライドが見難いグループが多かった。特に目立ったのが、細い明朝体を使っていたグループ、コントラストがない色遣い(例えば「青地に赤字」のような暗色の背景に暗色の字)をしていたグループ。後ろから見るとまったく読めない。これは『ノンデザイナーズ・デザインブック』とか『伝わるデザイン|研究発表のユニバーサルデザイン』(書籍版は『伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール』)を少し読むだけでも変えることができる。
- 田崎晴明先生が強調されているように、発表の最後は「まとめ」を表示するべき。そうでないと適切な質問をしにくくなる。「ご清聴ありがとうございました」のスライドはむしろ邪魔。
- 「研究の進捗状況をブログで発信した」と書いてあるグループがあったが、URL を書いていなかった。せっかく公開しているのなら書いた方が良い。
このようなことを反面教師にして、来年良い研究発表ができるようにしたい。
- 作者: Robin Williams,吉川典秀
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伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール
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